10.2 受信者の承諾を得ずに 大量に送られる電子メール (スパム) に対して、 Mailman ではどんな対策ができますか

たとえば、技術的な話題のメーリングリストの保存書庫には、 ある分野のさまざまな質問についての答えが保存してあるでしょう。 答えを投稿した人たちは、 答えを探しているひとの助けになるようにと思ってそうしたので、 自分のアドレスがまったく別の目的に使われることなど望んではいないでしょう。 みんなが簡単に連絡をとりあえることは素晴らしいことなだけに、 リストやリストの保存書庫が スパム3を送る人たちに悪用されないようになっていることを、 はっきりさせておきたいとおもいます。

リスト管理者の取り得る選択肢として、Mailman では電子メールアドレスを 保護するためのさまざまな設定ができるようになっています。 これらの多くの設定は、リスト管理者がどう設定するか選べるので、 リストごとに設定のしかたはさまざまです。 リスト管理者は、会員を保護するとともにいろんな人に入手されないように するため、最良の設定をしているはずです。

もちろん、以上のような多くのアドレスぼやかし法は、 気づいた人たちには出し抜かれてしまうので、 保護が完璧なものとは言えないことは知っておいてください。



... スパム3
[訳注] なにをスパム (SPAM) と呼ぶかは人によって多少違いがあるようですが、 最大公約数的な定義としては、 「受信者の承諾を得ずに、 自動的に大量の宛先に送りつけられる電子メールメッセージ」 ということになると思います。

なお、本文で説明している対策のうち、投稿の制限などは、 スパムでないいろいろな投稿を禁止するのにも使えます。